ライブ配信の運用事例 『ライブコマース』とは
「ライブコマース」という言葉をよく耳にしませんか。ライブコマースとはECとライブ配信が合わさったもので、主に中国で大きな市場規模が展開されています。
今回では、そんなライブコマースの概要や、どのような市場規模で、どんな人が配信を行っているのかなどを説明しています。ぜひご覧ください。
また、過去の記事ではライブ配信の運用事例として「オンライン撮影会」についてご紹介していますので、気になる方はこちらの記事もご覧ください。
目次
1.ライブコマースとは
2.ライブコマースをするメリット
3.中国では大人気
4.配信者はどんな人か
5.ファンとの交流の重要性
6.まとめ
7.OYLiveでのライブ配信をライブコマースとして利用する方法
ライブコマースとは
上記に示した通り、ライブコマースとは「EC」と「ライブ配信」が合わさったものです。
ECとは『Electronic Commerce』の略称で、インターネットで商品売買の取引を行うことを言います。つまり電子商取引のことです。
買い手が購入する際、商品の情報をサイト内の文字や写真のみの情報で買うかどうかを決める従来のネットショッピングがこれを指します。
しかしライブコマースは、売り手が商品のレビューを生配信しているのを見て、購入するかどうかを決めるショッピングのことを言います。
ライブコマースをするメリット
では、ライブコマースにしか出せない独自のメリットとはなんなのでしょうか。
代表して言えるものがコメント対応です。
ライブ配信では視聴者がリアクションとしてコメントを投稿することができます。
化粧品を売る配信では香りや色味などの質問を配信者にコメントを投げることによって、映像だけではカバーできない部分をリアルタイムで返答してもらうことができます。
投稿されたコメントは配信者が映る画面の横や下に表示され、視聴者側も配信者も他の視聴者が送ったコメントを一斉に閲覧することができるので、配信者は重複する質問に一括で答えることもできます。
では、ライブコマースで商品を紹介する場面から、視聴者が購入するまでの流れをまとめてみました。
配信の例
衣類を紹介する例
①配信者が今シーズン限定発売の衣類のレビューを行う。
②視聴者がそれを見て、不明な点(色みの詳細や、着心地、サイズなど)を質問 ③配信者が質問のコメントを広い、丁寧に対応 ④視聴者が購入する場合、配信元に記載されたURLから商品購入ページに移り、商品を購入することができる。(購入手続きはネット通販と同じ) ⑤配信者側がフレンドリーな場合が多いので、購入後の感想などの内容を連絡するなどし、配信者は次の配信も見てもらうように促す。 |
このように、配信サイトならではのコメント機能を使って「私は身長が150センチなので着られますか」「着心地はどうですか」など実際に手に取ってみないと分からない商品の具合を質問することで、配信者が身長のタグを見せたり、実際に着用をしてみた感想などを述べることができるのです。
こうして、視聴者が実際に手にとって商品を見ている感覚をライブ配信でより近づけることが可能であることが、文字や写真のみで買い物を進めるネットショッピングと大きく違う点だと言えます。
中国では大人気
一般的にライブコマース元年は2017年と言われていますが、日本ではそれほど盛り上がりを見せていません。
もちろん配信者のコアなファンや商品ジャンルにおけるファンなどの間では普遍的な人気を維持していますが、テレビの通販番組ほどの知名度はありません。
しかし、世界のライブコマース事情を見てみると、とても盛り上がりを見せている国があります。
それは中国です。
中国では下図を見てわかる通り、インターネットユーザーの約62パーセントもの割合でライブ配信を利用しています。
このことから、2020年予測ではライブコマース市場規模が9610億円に昇るともいわれています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング【ライブコマースの動向整理】より引用
中国にはこうしたライブコマースの普及に伴って、ライブコマースを主に扱ったライブ配信サイトでの規模が更に拡大し続けています。代表的な配信サイトは、「淘宝直播」、「蘑菇街」などがあり、商品をレビューするインフルエンサーたちが今日も多くの利益を出しています。
配信者はどんな人か
さて、では実際に商品を宣伝する人はどんな人なのでしょうか。
一般的には、商品を扱う企業の社員さん自身がライブ配信をすることで、細かい質問に対しても、柔軟に対応できる点などから良いとされています。
中でも有名衣類通販会社の例では、通販で販売している商品を着ながらレビューをしていた社員さんの雰囲気や態度が良かったことから、その社員さんに人気が集まり、更に商品が売れたという事例があるほどです。
しかし、企業の中には配信を盛り上げるMCに慣れていない社員も多いことから、MCに特化した役者を起用する例もあります。
では、売り出したい商品のターゲットを狭くしていた場合はどうでしょうか。
例えば、ターゲットを20代前半のフェミニンなスタイルを好む女性にした企業であった場合、、、。こんな時にうってつけなのが『インフルエンサー』の存在です。
『インフルエンサー』の存在
多くのファンに影響力をもたらすインフルエンサーの存在は、ターゲットを絞った企業にこそ大きな効果が期待できると言えます。趣味が多様化した現代において、ファンになる対象がテレビに映る芸能人だけに限らなくなった今、おしゃれな日常生活をネットに投稿し人気を集めているインフルエンサーがたくさん存在します。
一部のインフルエンサー達はガイドラインの厳しい事務所などに所属していないことも多く、気軽にファンとコメントなどのやりとりができることもあります。
また、インフルエンサーがネットに投稿するジャンルは様々で、例えばフェミニンなコーデを多数紹介している女性インフルエンサーには、同じくフェミニンなコーデを好む女性がファンとして支持をしており、それぞれのインフルエンサーに沿って得意とするカテゴリーがあるとも言えます。
こうして、得意とするカテゴリーに沿った商品を扱う企業とインフルエンサーがタッグを組むことで、商品内容が最も伝わってほしいターゲットに魅力が届くことが期待できます。
ファンとの交流の重要性
インフルエンサーが人気維持のために気を使っていることとして、ファンとの交流を欠かさないという点があります。
ライブコマースにおいては配信者とファンの距離がいかに近いかが重要になってきます。ファンに「自分の好きなインフルエンサーが身に着けている商品だったら商品を購入したい」と思ってもらうために、常に工夫を凝らしています。
このため、配信者は視聴してくれいるファンのアカウントに直接コメントを送信したり、ちゃんと商品が届いたかどうか気遣う投稿をしたり、インフルエンサーらしく日常の雑談を盛り上げるなどして、ファンを大切な仲間として扱っています。
こうして、継続的にライブコマースを行っても一定の顧客がつく流れを作っています。
まとめ
コロナ禍において、巣ごもり消費が増加する中、商品購買意欲を掻き立てるコンテンツは更に広がっていきそうですね。
また、今回のライブコマースにおいては、既存のライブ配信と、既存の通販サイトが良いところを取り合って生まれたコンテンツであることも注目すべきポイントだと言えます。
今後も、どんなオンライン技術が加速していくのか目が離せません。
OYLiveでのライブ配信をライブコマースとして利用する方法
さて、ここまではライブコマースの概要についてまとめてきましたが、弊社のOYLiveでは、ライブコマースを行いながら事業者様自身が運用できるソフトウェアを提供しております。
スタンプの表記を変えたり、サブスク会員についてどこまで視聴可能かなどを柔軟に調節できるソフトウェアならではの良さがたくさんあります。
気になった方はぜひ本社にお問い合わせください。
ソフトウェアの詳細についてはこちら ↓↓↓
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。